小金井市の公立保育園5園中3園を廃園に?【2021年7月28日小金井市議会 厚生文教委員会】
議員さんからの発信で明らかになった、小金井市の公立保育園3園の廃園方針。
7月28日の小金井市議会<厚生文教委員会>に話が出る様子なので、YouTube中継を見てみました。
廃園の件は19時半頃スタートしましたが、緊急事態宣言中ということもあり、片山議員の2問目の質問がなされた段階で途中終了に。
続きは8月10日の13時〜とのことです。
ここでは、見ながらとったメモをもとに、今日話された大まかな内容をザッと紹介します。
- 廃園方針(案)が出てきた背景についての説明(保育政策担当課長)
- 民営化→廃園の理由(保育政策担当課長)
- 廃園案の具体的な内容
- 今後のスケジュール
- 片山かおる議員の質問1-1
- 市の回答1-1
- 片山かおる議員の質問1-2
- 市の回答1-2
- 片山かおる議員の質問1-3
- 市の回答1-3
- 片山かおる議員の質問1-4
- 市の回答1-4
- 片山かおる議員の質問1-5
- 市の回答1-5
- 片山かおる議員の質問2
廃園方針(案)が出てきた背景についての説明(保育政策担当課長)
・公立園3園を民営化、そのうち2園は平成32年に民営化という方針を示していたが諸般の事情で2年延伸
・その後は「あらゆる可能性を排除せず見直しを行う旨報告し時間をいただいた
・保育ビジョン/保育の質のガイドライン最優先で作成する旨の決議が可決され、本年3月に作成した
・その間も保育業務の総合的な見直しは部局内で進めるべきと認識し検討
・従来の民営化方針を改め、段階的縮小を行う方針に転換
民営化→廃園の理由(保育政策担当課長)
・今年3月に市の保育ビジョン・ガイドラインを策定、4月に待機児童が41人まで減少
・保育施策の充実に向けての環境が整いつつある状況
・公立保育園の現状・課題についても全市的視点をふまえ、あらゆる可能性について検討した
・安全な安心な保育の実施が大前提となる共通項
・保育士が一斉に替わる大きな環境の変化を避ける工夫を考慮し新たな方針案を決定することがきわめて重要
・従来の民営化方針を改め、運営者や保育士が一斉に替わることなく募集数を段階的に縮小することで、当該保育園に通う児童が卒園まで在園することを保証することができる廃園方式に転換する
廃園案の具体的な内容
・さくら保育園、くりのみ保育園→段階的縮小の後、令和8年度末で廃園
・わかたけ保育園→2園の状況を見ながら時期等を判断する
・令和4年4月に4園の民間園が開園予定、市内保育園の0歳児クラスにも4月時点で51人の空きがあり、0歳児人口も900人代で推移し、今後1歳児にも影響すると推測
・これらの状況を踏まえ公立保育園の募集人数は4月入所に向けてさらに調整する
・さくら保育園、くりのみ保育園の0歳児クラスは、令和4年4月から募集しない
・廃園するまでの間に転園希望、保育に支障ないよう職員の人数は配慮
・サービスの拡充や2園廃園後の職員配置等は2園民営化後の状況と変わらない
今後のスケジュール
・運協や保護者への説明、市民への説明に入る
・しかるべき時期に小金井市立保育園条例の一部改正にかかる議案について上程
片山かおる議員の質問1-1
こんな方針は認められない、撤回してほしい。なぜ市長が説明しないのか。
取り潰しの方針をなぜ課長が説明するのか。部長が各会派を回ってきたが大問題。
市長は「子育て環境日本一」を公約であげていた。そういう市長がこのような方針を出してきたのであれば最高責任者として市長が責任をもつべきではないか。どういう考え方をもってこんな方針を出してきたのか。
公立保育園は保護者児童だけのものではなく、市民の財産。この廃園方針については、民間保育園に子どもを通わせる親や保育士、保育所のほうが怒っている。これは大きな問題。
課長が簡単に説明するような問題ではない、なぜ市長が説明しないのか。
そんなに軽い方針なら撤回してください。
市の回答1-1
【西岡真一郎市長】
なぜ市長が自ら説明しないのか。
お示ししている新たな保育業務の総合的な見直し方針案は組織で確認し、理事者協議も経て、庁議も確認して、ご提出をしている資料なので、市としてもちろん市長部局として考えを庁内でまとめ、公立保育園の運営主体として表明したもので、この説明のあり方というものは市としての考え方をお示ししたものである。私自身、皆様方のご質問には組織として対応していくが、見直し方針案は私を含めた市として共通の考え方。
片山かおる議員の質問1-2
いきなり出ているが経緯が説明されていない。何をどこで検討してきたのか。運営協議会でも、子ども子育て会議でも出ていない。保育園は児童福祉審議会で議論されてきた。子ども子育て会議では保育の量という観点で審議されてきたが審議されたのか。
のびゆく子どもプランには何も書いていない。そういった何もない中でなぜこのような方針が出てくるのか。議論があるべきではないか。民営化の話がされていたのはわかる、そういった中で廃園方針に切り替えるのであれば、なぜ市民が参加する場で協議されていないのか。
市民参加の審議会はどういう位置付けなのか、真剣に議論してきた場ではないのか。
子どもの権利条例ができる前から大事にしてきた。その中で廃園というのは重要な問題。
市民参加の場をどういう風に考えているのか。どういった了見なのか。
市の回答1-2
【保育政策担当課長】
本日の議会での説明を最初とし、運協や子ども子育て会議でも同様の説明をしていく。
片山かおる議員の質問1-3
経緯について資料を請求したら、6000円かかったが欲しかったものはこれではない。
この中で理事者協議などで示されてきたのかを見ると去年の7月20日に示されたとのこと。
なぜ、この時点でこの件について報告がなかったのか。
議会にも、市民のそういった場にも、このようなことを検討しはじめたという報告がなかったのか。今年は4〜7月にも協議したという資料がある。
そういった、こっそり進めている見直し方針について、なぜこれまで報告がされていないのか。
全く市民の理解を得ようとしていないで、市議会の様子を見て条例が通ればいいという考え方が進めているからではないのか。行革系の議員が多ければ通るのではないかと市民を馬鹿にしていないか。市はなぜ軽視するのか。
市の回答1-3
【保育政策担当課長】
あらゆる可能性についてまず内部で検討させていただいた。この時点では他の会議の中でも委託か民営化という手法が多かったと思うが、26市で他の手法もあるかと他の手法も拾わせていただいた。
引っかかったもののなかに廃園もあり、こちらとして廃園も含めて検討に入りましたという報告をしたのは確かにその時期。
途中経過の報告がなかったのかというのは、検討段階なのである程度まとまった段階で案として報告するのが適切と考えた。
検討途上ではなく検討結果をもとに案という状況でまとまった状況がスタートと思っている。
片山かおる議員の質問1-4
これまでの民間園の開設ルールを資料請求しようと思っていた。小金井市はしっかりしていない。
開設には税金がかかっている、補助金も出す。民間園が4園増えるが税金をどれくらいかけているのか。財政効果があるというが、どういったところにどういったルールでお金を注ぎ込んで言っているのか。公立保育園の代わりになる保証は?
公立園を廃園した場合、運協のアンケートを民間園にも同じ形でとるのか。たくさんの質問で状況を確認しているが同じように取れるのか?当然そういったアンケート調査で同じような役割を担っていただくということだがそのようなことができるのか。
市の回答1-4
【保育政策担当課長】
26市すべてを調べたわけではないが、立地など様々な課題があるので公募方式をとっているとは限らず、個別の提案を受けながら話をしている。頓挫する例も多々ある。
施設の開設を大幅に進める考え方があったので、国や東京都の基準に合致すれば説明。
施設の配置等については一部に集中しないよう配慮した。
アンケートについては公立保育園の運営協議会で、公立のニーズによって取ったもの。
片山かおる議員の質問1-5
P8にある方針変更に伴うサービス拡充は民営化と同じように書かれている。
こういったものをすべて廃園したあとにどこにお願いするのか?
ここが基幹園だという形を示さないで、ここに書かれているのは理屈にならない。
ぜひ細かく説明していただきたい。
市の回答1-5
【保育政策担当課長】
見直しというところに視点をおいている関係上、小金井、けやきの2園は人材を集中させて公立としてのサービスの拡充をしたい。それは変わらなかった。
そこについて方針に入れていなかったのは誤解があったかもしれない。
基幹園かどうか。公立のサービスの拡充を行っていくと掲げていたものは2園で充実していく考え方。
片山かおる議員の質問2
市共通の考えは当たり前。そんなことは聞いていない。なぜ市長が自分の責任で説明しないのか。一番責任を持たねばならない問題ではないのか。公立をなくして民間に丸投げしても日本一を目指す。
保育ビジョンを作ったけど、保育者、保護者に配っているのか?その中にすべての保護者と共有すると書かれているが、市民が取りに行ったらもらえなかった。
普通の市民はもらえないものをどうやって共有していくのか。
公立園というものをどんな風に認識しているのかがよく現れている。
市長が自ら説明していない、重要性を意識していない。数字として、行革の対象としか見ていない。どんな保育が必要でどんなことを保証してかなくてはならないことを意識していないことがよくわかった。
課長から説明なかったのは、参考にしてる東久留米市は進んでない。
小金井の予定は来年の4月に2園ゼロ歳児をなくそうとしている急ピッチ。
募集をかえなくてはならない、10月、11月ではないのか。条例はその前に変えるのか。
9月に条例改正案が出てきて定数を変えないとできない。どんな風に考えているのか。
賛成多数であれば通ると思ってどんどん進めようとしているのか。
これから説明するとおっしゃっていた。今週末運協、来月子育て会議で説明した、これでオッケーと変えるのか?
来年の募集についてみなさん考えている。公立園に入れたいのになぜそこに入れない。
どうやって考えているのか。
審議会の意義について何回も言っているが説明するとしかおっしゃっていない
市長の考え方を聞きたい。
市民参加の審議会で議論されてきたことをどのように受けとめているのか。
議会で多数を取れればいいと思っているのか。
民間開設のルールは明確なものはない。
個別の相談がくれば対応して条件に合致すれば丸投げしていくということか。
どんどんそうやって増やしていくのは公立の代わりになるのか。
ビジョンについて全部確認してクリアする確約ができる進め方をしているのか。
何のために作ったのか。すべての保育者、保護者のためにつくったといっているがそうしているのか。
アンケートとらないと答弁に出た。公立の中での保育がどういうものかを把握して市民のニーズ、どのように捉えているかを把握するためのアンケートかと思って見ていたが、細かく保育の状況を聞いているが、民間には求めないのか。
園庭無くてもいい、広くなくていい。インフラ以外の細かいアンケートがあったと思うが、民間に同等に求める気概があって廃園というわけではないということか。
同じ事を求めないけど適当に個別に相談があってオッケーがあればどんどん認可するという方針を持っているのか。